04/09/12 (Sun)

9.11

9月11日（ド）
なにやらTV朝日で過激な番組を……
しかし我らはもう最初からそんな事は言っていたのであった。
奴らは大きな嘘ほどばれない、ということを知っている。

現人類の課題は、憎悪に対して憎悪で返さない、ということ。
個々人であってさえ、それはひどく難しい。
ボノボはセックスを使ってそれを回避している。
彼らにあっては、愛は地球を救う。

ロシアのオセチアで300人の子供らを含む人々を殺したチェチェンの人。
彼らは母国でもっと悲惨な目に遭っている。
黒の寡婦たちを誰が責められる？

アメリカが自由と平等を是とするならば、イラクのクェート侵攻は国家という名を借りた
特権階級の独占から石油を解放する平等のための戦いであったはずだ。
いかん
アメリカに対して正義うんぬんを言っても意味が無かった。

憎悪連鎖の中絶。
私が今最も価値があり、勇気のある行為だと信じている。
そのためには、自分が大きな痛手を負うことが多い。
国家で言えば、唯一日本のみがある程度それに成功しているように思える。
国民性かな。

宮崎駿はこれ[憎悪の連鎖をいかに断つか]をテーマにして、作品の中で何度か真摯に問い掛けている。
私は手塚の正統な後継者は彼だと思っているのだが、彼は手塚のキレイ事でしかなかった理想論の域を超えている。
それは宮崎が自分自身大いに悩みみつつ、あらかじめ用意された正解に決して満足しないからだろう。
これからも、不満足でいて欲しいものだ。